円高に一服感?

先週は日本がゴールデンウィークで市場がほとんどストップするなか、下値を確認する警戒感が広まり乱高下を繰り返す相場となりました。金曜に発表された米雇用統計は、雇用者数こそ予想より低水準となりましたが、賃金などの伸びにより好感されました。ドル円はすぐに戻すなど、ここ最近の雇用統計らしい動きになりました。円が一段下抜けなかったことが好感され、円高基調のトレンドに一服感が出ています。

米雇用統計の結果から、FRBはハト派的な姿勢を正当化し、維持することができます。ただ、市場は6月利上げの可能性が消えたわけではないという見方が広まっています。段階的な利上げに踏み込めばドル円は影響を避けられないため、引き続きFRB関係者の動向に注意が必要です。

伊勢志摩サミットや6月FOMC、またイギリスのEU離脱国民投票などまだまだ重要イベントが続いていきます。日銀の黒田総裁は躊躇なく追加緩和を行なっていくとしていますが、その必要性が発生したときに果たして日銀が動くことができるのか注視する必要があります。

本日は先週までの動きの調整や、米雇用統計明けの日経平均の動きなどからドル円は若干の円安基調になるかも知れません。夜には米労働市場情勢指数などの指標が発表されますが、それまでは緩やかなトレンドを維持するかも知れません。今日は基本的にロングから入ってトレールしながらストップ入れていく手法で行ないたいと思います。

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