上は限定的、下は雪崩?

ドル円相場は円高リスクが続いていますが、今日(日本時間12日午前1時)のトランプ氏記者会見を前に様子見ムードが広まりつつあります。大統領当選後初の記者会見で、注目されていますが、ここ数日のトランプ氏の“Twitter騒ぎ”などからより一層の注目が集まっている感じになっています。

ドル円はリスク回避から円高になり、日経平均も引っ張られるかたちになっています。昨日は1ドル115.20円くらいを下値の目処として上がっては急落を繰り返した相場になりました。

上に仕掛けにくいものの、下がったところでドルを買っていく動きは、みんな同じようなことを考えている証拠かも知れません。年明けみたいにストップやロスカットまで巻き込むことになれば下へ流れる幅が広まるため暴落リスクにはしっかり対処する必要がありそうです。

あくまで中期的(夏ごろまで)はドル買い優勢との考えが多いですが、大統領就任前後はポジション争いになりそうので無理に取り引きしてストップに巻き込まれないようにする必要があります。不意な発言で拾われないように、しばらくは取り引きを指標発表時だけに絞るなどして対処しても良いかも知れません。

今日のトランプ氏の発言によっては乱高下する可能性がある一方で、“大したことない”可能性ももちろんあります。その場合は押し目買い優勢で円安の可能性が高くなる一方、上値はそこまで伸びないかも知れません。1ドル117円台を安定して回復するまでには届かないと思いますが、目処として上値はそのあたりをラインにしたいと思います。

想定レンジは1ドル115.50円から116.70円ほどの広い範囲で、日中は様子見ムードが広まれば115.70円から116.20円ほどの範囲で考えます。基本的には押し目買いスタイルですがストップはしっかりと置いて拾われても良いくらいの数量に抑えたいと思います。

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