大統領演説後は円高?円安?

2月28日にトランプ大統領の議会演説が予定されており、今週の最重要指標として注目されています。日本時間では3月1日午前11時からになるので日本の株式市場にもすぐに影響が出るかも知れません。

注目すべきはやはりトランプ大統領が2月9日に公言していた「すごい減税」の内容が見えるかどうかがポイントとなりそうです。他にもインフラ投資などの経済政策などがありますが、市場への影響がどれほどあるかは未知数です。今日のNYタイムズによると、27日の施政方針演説で国防費の大幅増額を議会に要請するようです。

さて、前回のFOMCではかなり“タカ派”な結果だったにも関わらず、いつもよりドル円への影響はありませんでした。それどころかドル高を嫌って円高に進んだ経緯もあります。ドル円相場の上値の重さが露呈した印象がありました。

FRB率いるイエレン議長からすれば、トランプ大統領の「大胆な」政策は予想が付かず、FOMCの議事録にも「トランプ政権の経済政策の不透明感・不確実性」との内容が記録されています。

FRBやFOMCからすればリーマンショック以降、あらゆる対策を講じて雇用と物価を正常化した(してきた)と考えられていますが、ここにきてトランプ大統領の“鶴の一声”が果たして相乗効果となるかどうかが注目されています。減税や大幅なインフラ投資は結果的にドル高を招く可能性があるので、FRBが金融政策を引き締めた場合、米経済にとっては相殺される可能性も指摘されています。

金融引き締めと財政拡張が行なわれた場合、ドル高は避けられないかも知れません。円安に傾きそうですが、最初に書いたとおりドル円相場は上値の重さが露呈しており、抜けるためには相当な材料が必要になるかも知れません。

そういう意味でも今回の大統領演説は注目に値するものだと考えます。オバマケアの廃止を優先するために、税制改革の議論は先延ばしされる可能性はありますが、今回の演説で税制改革の一端でも見えれば市場は反応する可能性が高いです。

中期的にはFRBやFOMCの結果と政治的政策を複合して考える必要(ポリシーミックス)がありますが、デイトレやスキャルを生業とするFXユーザーからすれば演説中の瞬間的な動きのみ考えれば良さそうです。

もし、演説中に「すごい減税」の内容が(本当にすごい内容だったとして)公表された場合、市場ではその実現性を考慮する前に瞬間的に反応するものと思われます。ここはぐっと我慢して演説前にはポジションを持たず、演説終了後に流れに乗ったほうがより安全かと思われます。

ここ最近の「トランプ相場」の特徴を見ると、『一気に動くけどそのうち戻る』が繰り返されているため、今回も演説終了後1日ほどで結局元の相場に戻る可能性もあります。無理に逆張りをせずに、素直に今の動きの流れに乗るのが正解かも知れません。「ドルを米国内に戻そう」とする動きが強くなれば円を担保にドルが買われるためドル高円安になりますが、目先は円高のほうが強そうです。

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