スイングトレード

ここではスイングトレードの特徴と、取引手法について簡単に紹介しています。それぞれの用語についてはこちらも参考にしてください。

スイングトレードとは

数日の間で売買を終了する短期取引の方法のことを言います。ここで短期と表現しているのは、一般的に株式投資や投資信託、また外貨預金などにおいては数ヶ月、場合によっては数年間保有することを前提とした商品のため、それらに比較すると数日で完結させるスイングレードは短期と言えます。

しかし、レバレッジ取引においてはその日中に完結させるデイトレや、数時間数分間で完結させるスキャルをメインにしている人が多いかも知れません。そういった人からすると、このスイングトレードは比較的長期な取引と感じるでしょう。

日をまたぐ取引で注意すること

日をまたぐ取引をする上で重要な事は、いかに相場のトレンドを見極めれるかということです。多少の上げ下げは必ず発生しますが、大きな波で見たときに下降なのか上昇なのか予想して見極めることが最も重要なことになります。もちろん相場を100%当てることは不可能です。もし完璧に予想できるなら、なにもハイレバレッジでリスクを背負ってまでFXで取引を行わなくても他に十分利益をあげれる商品があるでしょう…。

毎日の経済指標に注目する

とはいえ、ある程度の予想を行い相場のトレンドを掴むことは、それほど難しくない時もあります。世界中で24時間、どこかのマーケットがオープンしており、また各国の経済指標も毎日のように一日に何回も発表されています。それらの経済指標に注目し、世界的にどういった状態なのか、または特定の国に絞ってその国の経済はどういった状態なのかを考察すれば一定のトレンドが見えてくるかも知れません。

株価にも注目する

中期的な見方をする上で株価の推移も非常に重要な要素になります。例えば原油価格が下落すれば収益の悪化の予想からエネルギー関連株が売られ、安全資産へとリスク回避されます。通貨は株価に連動した動きになることが多く、株式市場の元気がない場合はその国の通貨も売られる傾向があります。

テクニカル分析などチャートをしっかり読めるようにする

中期的な取引をするうえで、チャート分析がしっかりできるかどうかが非常に重要なポイントとなります。なぜなら先の経済指標や株価などの材料がない場合はテクニカル分析に基づいた動きをする可能性が高いからです。
たとえば一番有名であろう移動平均線などは全世界のトレーダーが見ていると思うので、その基準を抜けるか抜けないかなど意識した動きになります。

スワップ金利差に注意する

日をまたぐトレードで意識する必要があるのがスワップ金利の存在です。プラスの金利差の場合は気にしなくても良いかも知れませんが、マイナスの金利差を長期保有する場合はスワップ金利差も考慮する必要があります。
極端な例ですが例えば毎日100円の金利差を支払う必要がるペアで取引中の場合は少なくとも一日に100円以上プラスの方向に動くというトレンドが発生している必要があります。

スワップ金利差で利益をあげる

スワップ金利がもらえるペアで取引している場合は多少為替差益がマイナスになっても長期保有するメリットがある場合があります。例えば毎日50円の金利差を受け取れるペアがあったとして、為替差益で500円マイナスが生じても10日以上保有すれば金利差により利益が発生します。
対円でスワップ金利差が大きな通貨として豪ドル、ニュージランドドル、南アフリカランド、トルコリラなどが有名です。これらは1万通貨単位で一日に数十円の金利差を受け取ることができます(実際に受け取るのは決済した時です)。ただし、こういった新興国通貨はそもそも通貨の動きが激しく、また動きを予想しにくいことから注意が必要です。

まとめ

スイングトレードの特徴は中期的なトレンドの見極めスワップ金利差による利益です。それを実現するためには、チャートが読めること、また多少違う方向に動いたとしてもカバーできるだけの証拠金余裕のある損切りポイントの設定が必要になります。相場が大きく動いても目標となるポイントまでグッと待つ、もしくは清く損切りする精神力が必要になります。