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(追記中) |
FX取引においてよく出てくる単語を簡単な解説とともに紹介します。
このあたりの単語を理解していればマーケットニュースなども読みやすくなるかも知れません。
目次
・ASK、BID、スプレッド
ASK=買値、BID=売値のことです。ある通貨ペアで「買い」の取引をする場合ASKの値、「売り」の取引をする場合BIDの値で確定されます。そしてこの差をスプレッドといいます。
・ポジション
決済して利益か損失が確定する前の状態の残高(持ち高)のことを言います。買っている残高は「買いポジション」、売っている残高は「売りポジション」と表現します。
また、買いのことを「ロング」、売りのことを「ショート」ともいいます。(ロングポジション、ショートポジション)
・pips(ピップス)
通貨間の最小単位。ドル/円なら1銭の場所(少数点第二位)、ユーロ/ドルの場合は少数点第四位の場所になります。最近は細かい桁まで表示する場合があり、多くのFX業者はドル/円でも小数点3桁、4桁まで表示するものもあるので必ずしも小数点の一番右の値とは限らないことに注意します。
「pips」で表現するメリットは実際の損益額に依存しない数値として把握できることにあります。たとえば、ある人が「1,000円プラスとなった」と言った場合、その人の証拠金やレバレッジ、数量や業者のスプレッド差などによって実際に相場がどのくらい動いて1,000円の利益となったのか不明です。
しかし「10pipsプラスになった」と表現すれば、普段1万通貨単位で取引してる人からすれば1,000円の利益とわかるし、20万通貨単位で取引する場合は20,000円の利益…といったふうに、自分のいつもの取引スタイルに置き換えて計算することができるようになります。
このことから一般的に損益を表現するときや相場の動きの幅を表現するときは「pips」が使われることが多いです。
例外的に円の場合は日本人に理解しやすいため、銭で表現する場合もあります。(「10銭プラス」「5銭の幅で横ばい」など)
・レバレッジ
FX取引において最大の特徴となるのが実際の資金の数倍~数十倍の取引が出来ることです。この仕組みをレバレッジといいます。
1ドル120円のときに1万ドル買うためには本来は120万円が必要ですが、レバレッジが25倍に設定されている場合、48,000円の資金で良いことになります。つまり自己資金の48000円に対して25倍の取引ができる、という意味です。
120円×10,000ドル分×0.04(25分の1)=48,000円
このとき、1ドル121円となった場合、1万ドルで円を買うと121万円になります。購入したときの価格が120万なので、1万円の利益が発生したことになります。
(121円-120円)×10,000ドル分=10,000円
このようにレバレッジをかけて取引した利益(損)はそのまま自己資金として計算されます。本来の自己資金48,000円に対して10,000円の利益が発生したため、この場合の利益率は実に17%ほどになり、おおよそ資金が1.2倍になった計算です。
ただし、逆に1ドル119円となった場合はマイナス1万円となり、自己資金が38,000円になってしまいます。このようにレバレッジの倍率が高いとハイリスクハイリターンとなります。
・ストップロス(S/L)、テイクプロフィット(T/P)
ストップロスとは「損失確定(損切り)」、テイクプロフィットとは「利益確定(利確、利食い)」のことです。とくに損切りはレバレッジ取引において最も重要な要素と言っても過言ではないと思います。
誰しもマイナスのポジションを持っている場合、「いつか戻るかも知れない」「今、決済すると損が大きい」と考え、含み損のポジションを長期保有しがちな人が非常に多いのが現実です(株で言う「塩漬け」状態)。 確かに相場は波のため、いつか戻るかも知れませんが、ハイレバレッジ状態では損が大きくなりすぎ、証拠金を全て失いかねません。
またプラスのポジションを持っている場合も、「まだ、もっと上がり(下がり)そう」と考え、結果的にタイミングを逃し少ない利益で確定してしまう人も非常に多いです。場合によってはせっかく大きくプラス状態だったのに気付けばマイナスになっていた…ということもありえます。
結果、損が大きく利益が少ないトレードが多くなり、ぜんぜん資産が増えないことにつながります。上がるか下がるかトレードの勝率が50%ではどんどん口座の残高が減っていくことは明らかです。相場で100%勝つことは不可能なのでしっかりとした損切り、利確の基準を決めることが重要です。
・ロスカット
含み損が大きくなった場合、強制的に損切りする仕組みのことをいいます。「強制ロスカット」とも表現されます。ロスカットが実行される基準のことをロスカットレベルといい、口座の残高(証拠金)から現在の含み損を差し引いた時の割合(証拠金維持率)で設定します。
1.口座残高が10万円、レバレッジ25倍で、
1ドル120円のときに10,000ドルのロングポジションを保有
必要証拠金=48,000円(120円×10,000ドル分×0.04(25分の1))
証拠金維持率=208%(口座残高÷必要証拠金×100)
このとき証拠金維持率はおよそ2倍(208%)あるため、余裕を持った取り引きであると判断できます。
2.円高になり、1ドル115円になった場合
含み損=50,000円((120円-115円)×10,000ドル分)
証拠金維持率=104%((口座残高-含み損)÷必要証拠金×100)
かなり怪しくなってきました。たいていのFX業者は証拠金維持率が100%を割るとマージンコントロールの警告が表示されます。例えば含み損が出ているポジションをそのまま保持する場合は新たに入金するなどして口座残高を増やせば証拠金維持率を上げることができます。
3.ロスカットレベルが50%に設定されている場合
許容含み損=76,000円(口座残高-(証拠金×証拠金維持率))
ドル/円相場=112.4円(((120円×1万ドル分)-許容含み損)÷1万ドル分)
この例でいくと、証拠金の50%は24,000円となるため、口座残高から24,000円を引いた76,000円まで“耐えられる”ことになります。しかしドル/円が112.4円より円高になったときは強制的に決済(強制ロスカットが執行)され、10万円あった口座残高が24,000円になってしまいます。
・スワップ金利、スワップポイント
スワップ金利とは通貨ペアの金利差のことをいいます。通貨にはそれぞれ国が定めた金利が設定されていますが、高金利の通貨を保有することでその差を受け取ることができます。
例えば日本の金利が0.5%、米の金利が2.5%としたときにドル円ペアで1万ドルの買いポジションを保有すると、米と日本の金利差である2.0%相当の金利を受け取れます。仮に1ドル120円とすると1年間保有することで120万円の2.0%である24,000円の金利を受け取ることができます。
このように日本よりも高金利の通貨を長期保有し金利差の利益を狙って投資するスタイルもあります。逆にペア通貨より低金利の場合はスワップ金利を支払う必要があることに注意してください。
この金利差は1年間保有しなければいけないわけではなく、ポジションを維持した日数分もらえます。業者により毎日決まった時間に判定され加算されます。この日々加算されたスワップ金利をスワップポイントといいます。スワップポイントはそのポジションをクローズしたときに受け取ることができます。満期で金利がプラスされるわけではなく毎日スワップポイントを受け取り、ポジションクローズで確定することが外貨預金との大きな差となります。
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