今夜の雇用統計は…

今夜に発表される米雇用統計を前に、昨日のドル円相場は様子見ムードと利益確定の流れが強い相場となりました。一時は買い込まれましたが、一日を通して1ドル107円を大きく割らず、時間枠で見れば乱高下もあったものの、ほぼレンジ内での動きとなりました。とくにユーロは利益確定の流れが強かった印象です。

先日発表されたADPは予想より悪い結果となり、前回分も下方修正されました。今日の雇用統計の事前予想は+20.0万人となっていますが、先行指標と言われているADPの結果が悪かったことを織り込む動きもあります。一部のユーザーは「大きく伸びを見せない限りは円安には向かわない」とする見方もあり、強い指標を残せるか注目です。

今年に2回の利上げを予定している、とするFRBを勢いづけるためには雇用統計者数と併せて賃金の伸びも注目されています。内容の結果次第では大きくドル相場が動く可能性があり、ポジション取りは難しくなるかも知れません。

新興国通貨ではトルコリラや南アフリカランドの乱高下が激しくなっています。とくにトルコは政局不安への懸念が根強いため、動きには注意が必要です。スワップで十分な利益が出ている場合は一度確定して、再度下値で掴みなおしたほうが良いかも知れません。

本日は東京市場が4日ぶりの開場ということで株価にも注意が必要です。ただ、ドルは雇用統計前の様子見ムードが広がっているため、対円では小幅な動きになる可能性もあります。無理に仕掛けず、夜まで待ったほうが良いかも知れません。21時くらいのレートとチャートで仕掛けポイントを考えたいと思います。

基本的には強い米指標に期待したいですが、直近のドル円の動きから指標が悪かった場合の下値にも注意したいです。時間給賃金が上昇するものの雇用統計者数が少なかった場合、など動きが難しいシーンが予想され、急激に上昇して数分待たずに下落、もしくはその逆もありえるため、両建てする場合は損切りラインが非常に難しいと思います。

いつもどおり、雇用統計に対する仕掛けは発表5分前(21時25分)くらいに行い、利確(損切りも…)は発表3~5分後で手仕舞いしたいと思います。

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