ISM好調!ADPの結果から明日の雇用統計を考える

昨日のドル円はADP雇用者数とISM非製造業景況指数の発表で大きく動く結果となりました。最終的な結果としては大幅な円安で終了しましたが、この流れがいつまで続くのか良く見極める必要がありそうです。

まず、ADP雇用者数は事前予想16.5万人から16.7万人ほどだったのが結果として15.4万人と、予想を下回る結果になりました。ドル円は瞬間的に円高に振れ、1ドル102.80円まで落ち込みましたが、結果が15万人を超えていたことからすぐに買い戻しが始まり103円台を回復しました。

その後発表されたISM非製造業景況指数は事前予想53.0に対して結果57.1と非常に強い結果となり一気に1ドル103.50円まで上昇、その後利上げの期待感から大きく下がることなくニューヨーク時間が終わりました。

ADP雇用者数は予想を下回ったものの、安定的な推移を見せたこと、先行指標であるISMの結果が非常に良かったことから今後の指標にも期待できることからドルが買いやすい相場となりました。特にISMの結果が良かったことは(前回が非常に悪かったので)強い材料にされた感じがあります。

明日の雇用統計も似たような動きになるかも知れません。雇用者数にはもちろん注目する必要がありますが、失業率にもより一層注目してみたいと思います。かねてよりFRBは失業率を気にしているため、予想4.9%に対し少しでも低ければかなりの材料になるかも知れません。

今週に入って大きく円安に動いていることと、昨日も指標の結果から大きく動いたことで上値を狙いにくくなっています。相当数たまっていたロングが消化され、短期筋の利確のほうが優勢になることでズルズルと下がることになるのでタイミングには注意が必要です。もしかしたら雇用統計前に一度ポジション整理をするために利益確定の流れが出てくるかも知れません。そうなると今日の東京時間には104円は程遠い動きとなりそうです。

今日は米新規失業保険申請件数に注目したいと思いますが、それまでは利確の流れからショートよりで考えたいと思います。明日の雇用統計まで無理に取り引きしなくても良いかも知れません。

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