昨日行われた日銀の金融政策決定会合では現状の政策を維持するとの結論により市場から失望されたかたちになり実に4円幅で円高になる結果となりました。先週金曜日の報道から円安が進み、昨日の午前中も各ファンドが予想して買いを進めていましたが、まさに逆サプライズとなりました。円高になった場合、強気で110円を割るかも、と考えていましたがそれどころではない動きとなりました。
日経平均はもちろん、昨日のニューヨーク市場にも影響が出ています。日銀の追加緩和見送りとアップル株の大幅安につられ下落しました。本日は祝日のため東京市場は休場ですが、週明けなどにどう影響が出るか注意が必要です。
FOMCでFRBによる利上げは急がない、とされたものの年内利上げの可能性は十分に考えられるアメリカと、今回は追加緩和の拡大はなかったものの会見で黒田総裁の発言にあったように更なる追加緩和は可能とする日本の姿勢の差が顕著になってきました。
東京時間は比較的落ち着いた相場となることが予想されますが、日本時間18時には欧州GDP、21時30分には米個人所得、個人消費支出や22時45分に米シカゴ購買部協会景況指数、そして23時に米ミシガン大消費者信頼感指数など、重要指標が立て続けに発表されます。予想よりも低かった場合、対円通貨は下値を試す展開となることが予想されるため注意が必要です。
夕方まで方向感のない展開が続くと思われますが、戻りに期待している人も多いと思います。来週に向けてのポジショニングをするよりも、今日はロングもショートも数pipsで小幅に利確を繰り返していくほうが良いかも知れません。また、来週はさらに円高を試すとも予想されており、長期的な戻り狙い以外は基本ショートよりで取引した方が良さそうです。
本日の日中は1ドル108.00円〜108.30円くらいと考え、108円割ってきたらショートで小幅に利確していきたいと思います。上抜けるようであれば一旦中止し、夜の指標まで様子見したいと思います。