しばらく落ち着けるか

7月のビッグイベントのひとつであった日銀金融政策決定会合を終えて、市場は大きく揺れ動きました。追加緩和は拡大されたものの、市場が期待していた内容より弱かったため“失望”と捉えられ円高に振れました。ただ、この先に追加緩和期待を残したとの見方もあり、いったんは下支えになったものの、その後のニューヨーク時間に米GDPが予想より悪かったことから米利上げ観測が後退、さらに円高が進む結果となりました。

明日は日本政府の経済対策閣議決定がありますが、事前の内容の通りであれば市場は織り込み済みであり、大きく動くことはなさそうです。ただ、要人の発言には注意する必要があります。

今日は中国PMIなどの重要視票がありますが、日本時間23時に予定されているISM指数に注目したいと思います。強い米経済を示す上で重要な指標であり、年内利上げに含みを持たせている状況で影響は大きそうです。

一度の指標で利上げの是非が決定することはもちろんないですが、その時その時でドル相場の指標に使われるのは間違いありません。ドル円も指標でレンジブレイクすれば方向性が変わる可能性もあり、注意が必要です。

とはいえ、7月末のFOMCや日銀会合などのビッグイベントを終え、ひとまずは落ち着きを取り戻す相場となるかも知れません。特にドル円相場は日銀の追加緩和や政府の経済政策などが残っているなかでどれほどの下支えがされるか注目です。

心理的には100円を割らなかったことで下値の目処がつき、緩やかに円安に向かうような動きかも知れません。弱い米経済指標が続けば下値のチャレンジが入りそうですが、何もなければ緩やかに104円台は目指しそうです。

今日は様子見相場なので、仕掛けるポイントは慎重に選びたいと思います。日経平均にも注意し、主にニューヨーク時間に仕掛けるようにしたいと思います。想定レンジは1ドル102.00円から102.60円ほどで、上値が伸びてきていますが下がったところでロングを仕掛けたいと思います。

にほんブログ村 為替ブログ 為替日記へ

.