日銀追加緩和期待が膨らむ要注意相場

来週の20日、21日に行なわれる日銀の金融政策決定会合を控え、さまざまな期待が膨らんできています。マイナス金利を軸とした拡大や、社債買い入れの拡大など、どのような内容が議論されるのか注目が集まっています。

昨日はそういった背景から一時1ドル103.30円まで上昇しましたが、その後の欧米時間に102.50円まで戻りそのまま推移しています。米小売は良かったものの、9月利上げは未だ困難としドルの下落を誘いました。

日銀追加緩和の思惑から103円に乗せた昨日の相場が維持できなかったことから、今日の日中にもう一度103円にいくのは難しいかも知れません。日銀がETF買い入れを行なったにも関わらず、株価が上昇しない場面が続いており、様子見ムードなのか地合いが悪いのか判断する必要がありそうです。

今日は米経済指標が大量に発表されます。

21:30  米 経常収支-2Q
21:30◎米 小売売上高前月比-8月
21:30◎米 小売売上高[除自動車]前月比-8月
21:30◎米 フィラデルフィア連銀景況指数-9月
21:30◎米 ニューヨーク連銀製造業景気指数-9月
21:30◎米 生産者物価指数前月比-8月
21:30◎米 生産者物価指数前年比-8月
21:30◎米 生産者物価指数[コア]前月比-8月
21:30◎米 生産者物価指数[コア]前年比-8月
21:30◎米 新規失業保険申請件数
21:30  米 失業保険継続受給者数
22:00  加 中古住宅販売件数前月比
22:15◎米 鉱工業生産前月比-8月
22:15  米 設備稼働率-8月
23:00  米 企業在庫前月比-7月

特に新規失業保険申請件数、小売売上、各連銀景況指数に注目したいと思います。

その前に日本時間20時に予定されている英中銀政策金利も注意する必要がありそうです。事前予想では0.25%の据え置きで、サプライズもないと見られていますが米指標ラッシュを前に予想外の動きをするかも知れませんので、ポンド円はもちろんユーロ、ドルの動きにも警戒する必要があります。

明日は経済指標に乏しく、週明け月曜日は日本が祝日のため20日と21日に予定されている日銀政策金融決定会合と米FOMC前の最後のアクションになるかも知れません。来週はビッグイベントが重なっているため、様子見ムードも強くなる一方でさまざまな憶測による予想外の動きも多くなっていくのでポジショニングには一層の注意が必要です。

裁量トレーダーにはおもしろい相場が続きそうです。

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