昨日発表された日銀の政策金利は据え置きで、サプライズはありませんでした。前回マイナス金利を発表した時刻と近かったため、一時円安に動き114円を突破するまで動きましたがあっさり戻ることになり、追加緩和期待勢の失望を誘い円高に振れる結果となりました。そして夜に発表された米国指標の小売売上高は悪くはなかったものの、1月分がプラス0.2%としていたものがマイナス0.4%と大きく下方修正されたことで米ドル売りにつながりました。
とはいえ本日のFOMC議事要旨発表とイエレン議長会見待ちの相場は相変わらずで、大きく動くことはなかったものの全体的にリスクオフムードが強くなりました。とくにEU離脱で揺れるポンドは離脱派が残留派を上回ったことで懸念が広がり一時大幅安となりました。
本日は住宅着工件数と消費者物価指数、鉱工業生産などの米指標が発表されますが、FOMC直前ということもありポジション調整に使われるかも知れません。前回も強い雇用統計を維持しており、このまま強い指標を見せることができれば近いうちに利上げへ踏み切る姿勢を見せるかも知れません。
今回の焦点は、同時に公表されるFRB当局者17人の金利見通しが昨年12月時点からどの程度修正されるかだ。年内3度、または2度の利上げの可能性が示されるとみられている。
米FOMC始まる、6月利上げへ地ならしか リスク分析に注目
年内利上げの可能性は市場ではほぼ織り込み済みであり、ECBが決定した追加緩和なども含め強い米国を示すことができるのか注目です。問題は日本時間では午前3時半からなのでリアルタイムに監視するのはむずかしいかも知れません…。
ドル円は3月に入ってからずっと112.60円~114.00円ほどのレンジで動いているので、ここで円安でも円高でもレンジブレイクするか注目です。