111円タッチ!今度こそ一服感でるか?

ドル円相場はついに1ドル111円台をタッチするまで円安が進みました。今日の開始から下げの方向になっていますが、それでも111円を挟んだ展開となっており、ちょうど一週間前からかなりの円安レンジで推移していることがわかります。

先週のイエレン議長の発言から米年内利上げの確度がますます上がったものの、一方で加熱する“トランプ政策への期待感”を一度落ち着かせる必要があるとも呼びかけました。市場では減税や幅広い公共支出などによる急速な経済の押し上げを期待していますが、本当に必要なものを吟味する必要があるとも述べています。

とはいえ、やはり12月の利上げはほぼ確実視されており、イエレン議長での発言でも否定的なものはありませんでした。このことがドル円の下支え要因となっており、強い円安トレンドに乗りやすくドルが買いやすい市場心理が続いているため、日々円安方向に一段のブレイクを見せたのではと思います。

今週はそういう意味では難しい相場になるかも知れません。週が変わったことで一服感が出てもおかしくない状況でさらなる一段の上げになるのは難しいような気もします。かといって下かと言われれば米利上げの確度が高い状況で売りにくいことも事実です。

調整相場はいつまで続くかわかりませんが、一定の戻りのあとレンジに入っていくかも知れません。ここ最近はニューヨーク時間に一段の上げを見せているので、東京時間は様子見とポジション整理、利確などの動きで少しテクニカルな要素が強くなりそうです。

今日は重要な経済指標もとくにないため、要人発言とニューヨークダウなどの株式市場、また原油価格などが材料になりそうです。いずれにせよ“ドル買い”の一辺倒では難しくなってくるかも知れません。

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