9月利上げ観測がさらに後退

要人のハト派的発言があいつぎ、ドルが弱くなる展開が続きました。FRBのブレイナード理事は労働市場の潜在的な弱さを指摘し、景気下支えのための金融刺激策を急いで解消するべきではないとの見解を示しました。言うまでもなく、これは利上げを急ぐべきではないということであり、これを受けて市場では9月利上げの可能性がさらに低くなったと評価されました。

年内利上げは可能性として残されており、なおも一定の期待感があるため一概には言えませんが年内はドル売りトレンドが続くだろうと見ている投資家も多いようです。

ヒラリー次期大統領候補の体調も心配されています。トランプ氏がヒラリー氏の健康問題についてネガティブキャンペーンを行なうのはほぼ確実視されており、次期大統領選に大きく左右する問題から市場からも注目が集まりました。相変わらず、市場はトランプ氏のことを好きではないようです・・・。

ドル円相場もニューヨーク時間には急落、一時1ドル101.60円を割るまで円高がすすみました。その後少し持ち直しもみ合ったところで、今日の東京市場開始時に一段高を更新、1ドル101.45円まで進んだ後、101.50円前後でもみ合っている状況です。

1時間足の一目均衡表の雲を完全に下抜けており、上の雲が102.30円くらいと、かなり遠くにあることから戻るとすればそれくらいが目処になりそうです。

今日も特に重要指標がなく、中国の小売売上や米財政収支などはありますが為替への影響は限定的かも知れません。来週のFOMC及び日銀の政策金融決定会合の結果待ちといった様子見ムードが強くなってくるかも知れません。

今日は弱含みながらも、日経平均は上で始まっておりドル円も昨日動いた分のポジション調整や利確などで少し戻す可能性もあります。ドルが売られている状況でドル円をロングするのは怖い気もしますが下値で拾えたらロングしてみたいと思います。101.50円でもお得感はあるので、しっかり損切りラインを設定すれば良い取り引きができるかも知れません。

想定レンジは1ドル101.30円から102.10円くらいで、下でロングを拾っていきたいと思います。結果的に昨日は予想していた102.30円割れのときにショートを持っておけば良かったなと思いますが、今日も下割れしてもショートは控えたいと思います。

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