先週末に発表された米雇用統計では予想よりもかなり良い数値を残すことができ、年内利上げに弾みを付ける結果となりました。下にいくと予想してましたが、見事に惨敗…その後102円にタッチしてくれたおかげでリカバーできましたが、もったいない取り引きとなってしまいました。
+25万人強というのはかなり強い結果で、賃金も上昇していることから米経済が安定に向かっているという指標になりました。失業率こそ予想より悪かったものの、前回と同じ値であり雇用が増えたことによる“ブレ”と解釈されネガティブな要素とはなりませんでした。
FRBが早ければ9月にも利上げするのではないかとの見方も強まる中で、大統領選前に利上げすることはないだろうとの見方も強く残っています。利上げ自体が確実視されてきているなかで、次の焦点はいつ利上げするのかにシフトしています。前回のGDPが市場の予想を大きく下回っていたことも材料視されていましたが、今回の強い雇用統計が安心材料となりました。
ドル円は中長期的には円安に向かう可能性が強くなってきました。1ドル100円割れすることなく推移してきているので、中期的なテクニカルでも反発してもおかしくない感じです。今月中に106円を目指すことができれば、円安トレンドに入るかも知れません。
目下の動きとしては米雇用統計の結果を受けた株式市場の動きに連動したかたちに注意が必要です。日経平均はここ最近円高の嫌気から値を下げる場面が何度かありましたが、ドル円のレートこそ動いてないものの、「これ以上の円高はないだろう」との観測が強まれば円高の嫌気は薄まりそうです。
今日は中国貿易収支や夜には米LMCIなどの指標がありますが、普段よりも市場への影響は限定的かも知れません。ドル円は調整相場となりそうです。
ドル円は102.30円を上抜けるかどうか注目したいと思います。叩かれればショートで101円台に突入して利確、すぐにロングで102.20円くらいを狙う…という感じで勝負したいと思います。レンジは1ドル101.80円から102.30円くらい、利確のポイントは+20pipsくらいで抜いていきたいと思います。
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