いよいよ米次期大統領を決める選挙が始まります。為替市場への影響も大きく、乱高下する可能性が非常に高いので注意が必要です。直近の動きではトランプリスクの後退によりドル円相場は１ドル１０４円超で推移しています。
ヒラリークリントン氏が勝利するシナリオを織り込んだ動きであり、これからリアルタイムに報道される各マスコミや最新世論調査の結果などから右往左往することが予想されます。支持率が最後まで拮抗しているため、（最終的にクリントン氏が勝利するにしても）一時的に「トランプ氏有利」との報道が出るだけで大きく値が動く可能性が高いです。
今年の６月に行なわれたイギリスのEU離脱の是非を問う国民投票では、途中まで残留派が優勢とされており、一時はポンドの上昇も見られましたが結果的に離脱派が僅差で勝利し、蓋を開けてみればポンドの暴落を誘う結果になりました。
今回の米大統領選も似たような動きになるかも知れません。クリントン氏が勝利すればFRBが描く年内利上げに対しても確度は変わらないか上がる可能性がありますが、トランプ氏が勝利すれば政策の不透明感から年内利上げ見送りの公算が高くなりドル売りが優勢になったのち安全資産へのリスクオフが加速する結果になるかも知れません。
日本時間では夜からで、速報が出るのが明朝という不利な時間帯ですが、しっかり注視したいと思います。各FX業者はスプレッドの拡大などを警告しているので、無理なポジション取りは厳禁です。おそらくは結果が出てからトレンドに乗るほうが確実でしょう。
今回も速報はGoogleが早そうです。
欧州勢もEU財務相理事会や、各国貿易収支などの指標が発表されますが世界的な市場の注目はやはりアメリカ大統領選挙の結果なので小粒な影響はないと思います。
不意な乱高下でストップを拾われないようにポジション取りするか、結果が出てから仕込むのが賢明かと思われます。
個人的にはヒラリークリントン氏が勝利してくれたほうが今後の見通しを立てやすいのですが…果たして結果はどうなるでしょうか。遅くとも日本時間で明日の朝には結果が出ているので、今夜は一睡もできないかも知れません…。
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