クリントン氏有利!?

先週の雇用統計の結果は発表こそ事前予想より下回ったものの、失業率が下がり平均自給もそこそこ、また前回の結果が上方修正され結果的にドル円相場は円安方向に傾きました。今回の結果もひとつのポイントだった15万人は超えてきており、年内利上げを裏付けるような結果になりました。

ただ一方で米大統領選挙を控えた時期で不透明感から積極的な買いは動かず、重要指標の雇用統計発表にしては控えめな相場の動きになったと思います。

その大統領選もFBIがクリントン氏を不起訴にすると公表し、今日のドル円相場は窓明けで1円以上円安でスタート。1ドル104円台に一気に回復しましたが、その後の調整で103円台に押し戻されるなど相変わらず不安定な動きが続きそうです。

クリントン氏のメール問題は不起訴の姿勢を変えませんでしたが、今後仮に大統領に就任した後でも再燃する可能性は十分にあり、そのあたりの思惑が若干左右している可能性はありますが、為替相場を扱う投資投機家にとって目先の大統領選の結果が一番の重要事項かと思います。

今日も米指標が発表されますが、大統領選を目前に控えた今ではあまり関係ないかも知れません。特にドル円は不安定な値動きの中で短期の投機筋が仕掛けてくる可能性が高いので急な乱高下に注意する必要があります。

大統領選の結果から非常に単純にまとめると、クリントン氏が大統領になった場合、トランプリスクが後退し年内利上げもより確実視されるためドルが買われやすくなるはずです。トランプ氏が大統領になった場合、金融政策の不透明感から年内利上げを行なわない可能性が浮上しドルが売られやすい状況になるでしょう。

不安定な乱高下相場でリスクを取りつつ値幅の利益を取りに行くか、大統領選の結果を受けて大きなトレンドに乗るか、トレーダーの性格が出やすい相場になりそうです。

気持ち的には選挙後まで静観したいですが、今日のニューヨーク時間に乱高下しているチャートを見るとどうしても仕掛けたくなりますね…

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