原油大幅上昇になるも影響は限定的

oil2全体的に小幅な動きです。原油価格が大幅な上昇となり、ユーロや新興国通貨が買われましたが、それでも小幅な上昇に留まりました。株高、原油高で中国指標もそれほど悪くなかったことから円安に傾いても良かった相場ですが、ようやく市場が安定してきたこともありドル高円安とはなりませんでした。年初からの乱高下から前回の雇用統計までで投機筋の買付け余力が減少したこともひとつの要因とも言われています。

先ほど発表されたGDP改定値が上方修正され少し買い込まれましたが、すぐに戻りました。あまり材料としては認識されなかったようです。日本の年度末である3月のレパトリと日銀の選択肢があまりないことから当面円高が続くと見られます。

ニューヨーク株式市場は材料不足のなか先週の上昇分の利確が目立ち上値が伸びませんでした。日経平均もマイナススタートとなったことでドル円の上値を重たくしています。

今日は中国貿易収支がひとつの材料になりそうですが、ECB発表を控えたユーロ諸国の細々とした指標発表にも注目したいと思います。