結局、波乱の幕開けに

image昨日は荒れました。材料は出揃ったので先週の終わりに比べて落ち着くかなと思ったら、とくにきっかけもなく大波乱の相場となりました。欧米株価大幅下落、原油も節目の30ドル割れ、米国債に買いが集まり利回りも大幅低下、ゴールドは急騰、円も買われて円高になるという、ここ最近に良く見られるテンプレートのようなリスクオフの動きになりました。

もしかしたら忘れかけている人もいるかも知れませんが、ギリシャの債務懸念が再燃しました。ギリシャの主要株価指数は25年ぶりの低水準となり、ユーロのリスク回避につながった結果となりました。

特にポンドは対円で実に5円ほど安くなりました。まさに雪崩状態で、今も不安定な状態です。このままレンジ入りすれば170円手前までは一旦戻る可能性もありますが、EU離脱の不安からまだまだポンド売りは続くかも知れません。

原油安により新興国通貨も対円で急落しています。先週から週末にかけてロシア、サウジアラビア、ベネズエラと減産の協議が決裂したことにより先安感が広まったと考えられます。

今日は昨日の欧米マーケットの影響をどれほど日経株価が影響を受けるか注意しながら取引する必要がありそうです。しばらく円買いの流れは続くかもしれません。そうなると今週末にドル円は112円台…ということもありえそうです。