今週は戻り相場か、再び雪崩か

imageこの2週間は経済誌も驚くような複雑な相場になりました。日本では株安円高が異常なまでに進行し、海外を見ても世界株安状態になっていましたが、とくに欧州の株価については“売られすぎ”感が強くなっており、急激に戻していく可能性もあります。日経平均も現時点では500円ほど高くなっており、円相場も113円半ばで推移しており先週末から上昇トレンドのラインを形成しているような状態です。

しかし一方で下値不安が完全に消えたわけではありません。一部エコノミストの間では円相場は105~110円に遷移するだろうという見方もあります。原油相場は最悪シナリオで20ドルとも言われており、中国に加え米経済も悪化の兆しが見えれば十分可能性はありそうです。春節明けの中国相場が注目ですが、何よりも中国指標は当てにならないという見方も多くあり、リスク回避の動きはしばらく続くかも知れません。それに比べ米経済の実体は決して悪いものではないため、再びドル高になる可能性があります。

欧州はイギリスのユーロ離脱問題やドイツ難民、ギリシャ問題などを始め銀行株の暴落など不安要素が多い状態です。本日のドラギECB総裁に注目です。NY市場は休場のため、ユーロを中心にした動きになるかも知れません。

先ほど発表された日本GDPは予想よりも悪い結果となりましたが、このまま113円を緩く円安に向かう相場となれば日銀の介入はおそらく行なわれないかも知れません。逆にまた急激に110円を割るような円高に動いた場合は日銀介入の可能性が高くなります。そうなると激しく相場が動くことになると思うので、ポジション取りには注意が必要です。