次の追加緩和が早くも話題に?

image先週の金曜日は日銀がマイナス金利を導入するというサプライズがあり、株価も為替も大きく変動しました。

とくに為替は一時、1ドル118.5円前後から121円を突破するまで一気に円が暴落し、その後多少の戻りは見えましたが夜にかけて122円に届く勢いで取引されました。発表後も1時間に1円単位で動くような場面もあり、スキャル勢にとっては楽しい夜になったのではないでしょうか。本日はさらに円安で窓明けで始まり、今は戻してきているものの121円台、もしくは前後でレンジに入っているような動きです。

市場では今回のマイナス金利は概ね好印象との結果になりました。そして、はやくも経済界では次の施策に焦点がむけられています。




 

一部ではマイナス金利は見かけほど大胆な措置ではないとし、今後更に大胆な措置に打って出る余地を残した、という意見もあります。市場の驚きを誘った狙いは金利全般の引き下げにあるともしています。

今回のサプライズにより確かに株高・円安は進み“バズーカ”とはなりましたが、国内物価上昇率2%を達成するためには安定した施策が必要になります。世界的な経済不安定状態で中国経済、原油など悩みの種が多い中でどれほどの期待が得られるのか、今年はマーケット的に重要な年になることが確信できる2016年最初の月となりました。

現時点で日経平均も順調に伸びてきており、18000円台回復も視野に入ってきました。この記事を書いている時点で中国指標が発表中ですが、依然として低い数値になっています。しかし政府が発表する指標が疑われるとは、改めてすごい国ですね…

今週末は米雇用統計も控えているので、それを踏まえた米指標の動向にも注目です。