円高の嫌気

image昨日の米国経済指標は悪くなかったものの、米債権利回りが低下したことがドル売りを誘い終盤では円が広く買われる結果となりました。113円付近まで円高が進んだことにより、今日の日本市場では主要株の売りが先行し、一時16,000円を割れて反落しています。

原油価格は落ち着いていますが、サウジアラビアが「減産の用意はない」との姿勢を見せたことで心理的節目の30ドルを割れるかどうかというところまで来ています。新興国通貨はほぼ横ばいでしたが、治安の悪化とロシアとの緊張によりトルコリラが売られました。

本日は米消費者物価指数(日本時間22時30分)が一番のトピックスになりそうです。利上げ先送りの観測はかなり織り込み済みなため、指標が少し悪いくらいであれば、ドルが売られる幅は限定的になる可能性もあります。今日も原油が落ち着き、反落したニューヨーク市場が再び伸び、米債権利回りが上昇して指標が良ければドル買いが進むと思いますが…(当たり前ですが)

ドル円相場は先週が異常だったため、今週はすごく落ち着いているように思える動きでした。ほぼ横ばいだったと言ってもいいかも知れません。昨日から今日にかけてドル円レンジも114円前後から113円前後にゆるやかに円高になっておりますが、これくらいのトレンドであれば市場もついてこられると思います。

円高トレンドとなれば、来週は中頃にもう一度110円の壁を叩きにいくのか注目です。