原油凍結合意ならず!G20での日米温度差も

passing17日にドーハで開催された会合で原油増産凍結の見送りが決定されました。イランが凍結に応じず、サウジアラビアがイラン抜きでの増産凍結に反対したことから合意にいたりませんでした。ここ最近は持ち直しつつあった原油価格が再び不安定な動きになる可能性が出てきました。

また15日に行なわれたG20では為替介入などによる通貨切り下げについて日本を名指しでけん制するなど注目の発言が相次ぎました。「為替が物価にマイナスなら躊躇なく追加緩和を行なう」とした日銀黒田総裁に対し、ルー米財務長官は「確かに円高に進んだが無秩序ではない」「日本は競争的通貨の切り下げは回避すべき」であるとしました。また、消費税に対しても「慎重な増税が必要である」としました。

「為替介入は行なうべきでない」と名指しで言われたようなもので、市場もそのように理解しているようです。週明けのドル円相場はドーハの件もあり大きく窓を開け1ドル108円前後まで下がりました。九州地震の影響も大きく、各企業が工場の停止を余儀されるなか日経平均も下がっており、ひとまずはこの流れが続きそうです。

本日はとくに目立った経済指標はなく、G20とドーハ会合の結果を踏まえた動きとなりそうです。ニューヨーク株式市場がどのように反応するか注視する必要がありますが、円高基調のほうが強いかもしれません。

想定レンジは1ドル107.50円~108.68円とし、上抜けるようであれば仕掛けるのはやめたいと思います。一旦はショートポジションを保持してコンスタントに108円より下になれば基本ショートで108円までの戻り買いもチャレンジしたいと思います。

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