注目指標と週末の動き

G20日発表された消費者物価指数は予想より低かったものの前回のマイナス0.2%からプラス0.1%に、新規失業保険申請件数は予想よりも良い結果となりました。指標自体の結果はそれほど悪くなかったものの、物価指数が予想より下回ったことでFRBの追加利上げの先送りを懸念する動きが強くなり重しとなりました。6月利上げの可能性も後退してきています。

本日は日本時間11時に中国でGDPなどの重要指標が発表されます。日経平均はここ二日間の大幅高の反動で下げていますが、中国指標がどれだけ影響するか注意が必要です。リスク回避ムードが再燃するようなことがあれば円買いがすすむ可能性もあります。

また、夜にはニューヨーク連銀製造業景状指数やミシガン大消費者景状指数などの米利上げの動向に関係する重要指標も予定しています。またG20とIMFCも本格化するため週末のポジション取りは特に慎重にする必要がありそうです。原油は反落していますが、利確売りが増えている影響と思われます。ただ、ドーハで17日に予定されている産油国会議の結果には注視する必要がありそうです。

ドル円は110円にタッチするような動きとなれば来週に向けて円高トレンドが転換する可能性があります。今週に入ってから円安の方向に向かっており、先週までの急激な円高の小休止といったような動きになりました。このまま円高が急激に進めば介入もありえたかも知れませんが、今の流れではG20後もしばらく介入はないかも知れません。ただ、もともとの想定レートから考えるとまだまだ円高です。

今日のドル円は中国GDP発表以降の動きに注視する必要がありますが、円安からの戻り売りで小幅に利食いしたほうがやりやすいかも知れません。

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