昨日発表された中国の貿易統計が予想を大幅に下回ったことにより世界経済の原則懸念が再び広まりリスク回避ムードが再燃しました。ただ、2月は中国の大型休暇である春節などの要因があり大幅に下回ったとの見方もありますが、予想にはもちろん含まれていたのでそれよりも結果が下回ったかっこうとなりました。
米国債の利回りが低下し、米ドル売りを誘いました。買いの矛先はECB理事会を控えているユーロではなく安全通貨の円となり、円高となりました。ニューヨーク株式市場が下落、原油価格も上昇基調が一変、大幅下落となり「上昇は長く続かない」ことが実感されリスク回避することになりました。
注目のイギリスEU離脱問題の世論調査では残留派と離脱派が拮抗しており、離脱派が一部で上回ったとの報道もありました。これによりポンドは軟調となり大きく下落しました。
とにかくECB理事会のイベントを前に積極的な欧州株の買いが控えられており、日経平均やニューヨーク市場に左右されそうです。昨日のニューヨーク市場下落を受けて、中国株と併せて日経平均の動向に注目です。ただ、株価自体は下値の確認で拾う動きもあり急落することはなさそうな雰囲気です。その影響で為替相場がどう反応するか注目したいと思います。