ついにイギリスのEU離脱の是非を問う国民投票が行なわれる日となりました。日本時間では15時から投票が開始され、明日の6時まで行なわれる予定となっています。
日本の普通のニュースでも話題になり、イギリス出身の著名人、有名人などが残留派か離脱派かなどの特集が組まれたりして為替などに興味のない人にとっても注目の”イベント”であることが伺えます。
昨日の最新のユーガブ世論調査では、残留支持が51%、離脱が49%と、残留派が過半数を超えていますが実に拮抗しており、さまざまな憶測の中で方向がわからないというのが実情です。
米では下院でのイエレン議長の講演がありましたが、サプライズはなく前日の上院と同じような内容で、目下の影響はイギリスの国民投票であることに変わりはありませんでした。
国民投票では出口調査は行なわれないとされていますが、各マスメディアがどう反応するかで大きく乱高下する可能性があります。どちらに転ぶかわからない状況なので、運よく狙った方向に動いた場合は早めの利確を繰り返したほうが良いかも知れません。
いずれにせよポンドとユーロはボラティリティが非常に高くなることが予想され、(規制されていることも多いですが)ポジショニングするときは予想外のスプレッド差に対応できるほどの十分な証拠金と損切りラインの設定が必要になります。
一部の”相場師”からすればこんなに楽しい相場は滅多にないため、楽しみにしている人も多いかも知れませんが一夜で退場とならないように注意が必要です…。特に当たったときに感情に任せて無理なポジションを再度取ってしまったりしないように注意したいと思います。
ドル円は基本的にポンドに引っ張られるかたちになると予想し、非常に単純に考えれば残留派が優勢なら円安、離脱派が優勢なら円高になると考えられます。世論調査では若干とはいえ残留派が優勢なこと、直近の世界経済を考えれば残留派のほうが説得力があることなどを考えると円安に向かってくれそうな気もしますが・・・
今日は米指標で新規失業保険申請件数などの重要指標はありますが、イギリスの国民投票のほうに引っ張られて材料としては弱い立場になりそうです。
とにかくポジションの持ち越しは怖すぎるので、取ったとしても早めに利確か損切りするようなスタイルでいきたいと思います。少なくとも明日に持ち越すようなポジションは避けたいと思います。
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