ドル円は材料不足から方向感のない動きが続いています。FRBが早期利上げする可能性が低くなっていてドル売りのトレンドが継続しているというよりか、ドル買いする材料がない状況です。対ユーロでも同じような動きとなっており、ドルに対しては明確な材料が出てくるまで動きにくいかも知れません。
それに対し相変わらずボラティリティが高いのがポンドです。対円でも2円以上の乱高下を繰り返し、荒い動きが続いています。国民投票を2週間後に控え、日本の一般的なニュースでも話題が取り上げられるようになってきました。離脱派がやや優勢と見られている中、残留を求めるキャメロン首相の発言などが注目されています。
アメリカ大統領選はクリントン氏とトランプ氏が戦う結果となりました。指名獲得する可能性として、クリントン氏は確立が高いと思っていましたが、まさかトランプ氏も指名獲得するまでになるとは思っていませんでした。年末に向けての話題にはなりますが、実質世界のトップを決める大統領選は例外なく経済市場、為替相場に影響するため注視する必要があります。
本日は中国の物価指数、ドラギECB総裁の発言予定、米新規失業保険申請件数など久しぶりに材料となりそうな指標が発表されます。ドル円の方向感を変えるほどの材料にはならないかも知れませんが、ボラティリティを高めるには十分かも知れません。
下値の確認で、もう一段下げれるか注目したいと思います。今日も基本ショート寄りで、ドラギ総裁の発言がどうなるかわかりませんが夕方までにはポジション解消しておきたいと思います。夜は米指標を確認してから方向を見極めても良いかも知れません。失業保険の申請件数が予想よりも高ければ、前回の弱い雇用統計も再度意識される展開となる可能性もあります。その場合はドル円は一段下げる可能性が高くなるのでショートで勝負したいと思います。
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