嵐の前の静けさ…

昨日のドル円は緩やかに円安となりました。米ドル買いが進んだこと、円の買われすぎが意識されたことによるドル買い円売りと見られています。

ドル買いが進んだ要因のひとつに、やはりイギリスのEU離脱問題の背景があります。残留派が勢いを取り戻していた中、離脱派が巻き返すカタチとなったことが材料とされました。

イギリスのEU離脱の是非を問う国民投票をいよいよ明後日に控え、引き続き神経質な動きが続いています。キャメロン首相は「離脱すれば後戻りすることはできない」と訴えています。

昨日のFRBイエレン議長の講演にもこの話題は盛り込まれました。もし残留を選択するならポンド及びユーロの安定化につながり早期利上げの可能性も出てくるという姿勢を示しました。ただ、相場への影響は限定的でした。

欧州株は冷静さを取り戻しつつありますが、全体的な市場が「イギリスの国民投票待ち」となっている感は否めません。ポジションを持ちづらい中で薄商いとなっています。各FX会社も規制などが始まっていて、そもそも取り引きできない状況もでてきています。

対して南アフリカランドは対円で大幅に上昇しました。特に材料はありませんでしたが、利確とイギリスの国民投票を控えてポジション調整の流れがあったと見ている投資家もいます。

本日は日本時間23時に米中古住宅販売件数などの重要視票が発表されますが、イギリス国民投票を前に材料となるか注視する必要があります。ドル円相場は1ドル105円に迫ってきており、一部で買われすぎと見られている流れが継続するかどうか注目です。日経平均も若干取り戻しているので、為替への影響も併せて見極める必要がありそうです。

今日はテクニカルな動きに注目してロングよりでポジショニングしたいと思います。ポンドにはまだ手を出すのはやめたほうが良さそうですね…

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