イギリス離脱問題はEU残留派が再び優位に

イギリスのEU離脱の是非を問う国民投票をいよいよ今週に控え、さまざまな憶測が交差してボラティリティの高い状態が続いています。今週末までどのような相場になるか予想できない状態になっています。

最新の世論調査では、「残留派」が「離脱派」を再び上回る結果となりました。

EU残留派の勢いに回復傾向=英世論調査
p.reuters.com

この結果は16日に発生した残留肯定派議員殺害事件を判定していないということで、有識者が離脱に伴う経済への影響を懸念する声が高まっているとされています。これを受けポンドは回復、逃避買いの円高を少し押し戻す結果となりました。

とはいえ世論調査自体ではまだまだ乱高下が続くと思うので、引き続き注意する必要があります。

国民投票当日の予定についても確認しておく必要があります。

情報BOX:英国民投票23日、結果判明までの流れ
jp.reuters.com

これによると、投票は日本時間の23日15時開場し、24日6時に閉場するとなっています。出口調査の計画はないとしていますが、マスコミの動きには注意する必要がありそうです。

開票は日本時間24日6時から始まり、同7時30分から10時30分までに大半の選挙区が発表し、13時ごろに終了する見込みとなっています。そして15時には離脱か残留が確定しているとのことです。日本で最もボラティリティが高くなりそうなのは24日の午前から昼過ぎくらいでしょうか。

今日は目立った経済指標はなく、先週の動きの続きからイギリスのEU離脱問題に対する懸念で動く相場が続きそうです。ユーロ勢が参入する夕方以降、欧州株式市場がどのようなリスク回避の行動を取るかで上下しそうです。債券市場も注視する必要がありそうです。

大きく窓開けで始まったドル円は、1ドル105円の壁を回復できるかどうか見極めたいと思います。いったんロングを仕掛けた後、105円前後で利確してショートに転換するなど上下で攻めたほうが良さそうです。窓明け前の104.30円付近までは戻る可能性を考慮し、ショートの利確ポイントは広めに取りたいと思います。

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