先週から引き続いてドル円相場は1ドル104円前後でレンジの動きが続いています。開始は調整売りで円安から動きましたが、しばらくはこのレンジで推移することになりそうです。1ドル104円台には“売り”ポジションが多いため、上に抜けていくためには強気な経済指標などしっかりとした材料が必要になりそうです。
そういう意味で、朝一にあった黒田総裁の発言はあまり材料と捉えられませんでした。結果的に限定的な動きとなり、夜の米指標までもみ合いが続きそうです。
日経平均も小幅な動きを続けており、いずれにせよ様子見といったところでしょうか。短期トレード勢は仕掛けにくい場面が多そうですが、ある程度幅が出ればリピートで利食いできるかも知れません。薄利なので回数を重ねて損切りをカバーするスタイルになりそうです。
米財務省の為替報告書から、日本は引き続き為替の監視対象国になっていることがわかっています。円に介入しにくいなかで、一時期ほどの円高懸念も和らいできていることもあり、円高方向にトレンドが動くと投機筋は一気に下値を攻めてくる可能性もありそうです。急激な円高は回避されているものの、まだまだ日本企業が想定していたドル円レンジとは程遠く円高なので、何かしらのアクションがあるのか注目です。
今日の日中は様子見ムードが広まりそうですが、拾えるところは拾っていきたいと思います。日本時間21時30分と22時15分に予定されている米指標では純粋に強い結果が出ればそれだけドルが買われそうですが、それでも動きは限定的なものになるかも知れません。トレンドを変えるほどの経済指標にはならなさそうですが、要人発言と併せて注意したいと思います。
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