中国が重しに…方向感を無くす

昨日発表された中国貿易収支が予想以上に悪い結果となり中国懸念が再燃、一気に一時1ドル103円台前半にまで円高の動きになりました。米利上げの思惑に焦点が移る中、原油価格の安定などもあり中国懸念も薄まってきていると思っていたのでネガティブサプライズな内容となりました。

その後若干戻すも、上も下も重い展開が続き1ドル103円台で揉み合う状況が続いています。上抜けにしろ下抜けにしろ、決定的な方向感がでるまでこのレンジで収まるかも知れません。リスク回避ムードが広まったことにより円買いの流れが働きましたが、一方で米利上げを確実視する方面の思惑により一段の下げを見せにくい状態になっています。

この先もさまざまな思惑で右往左往することになりますが、米利上げを決定するのは結局のところFRBであるので、情報収集は肝心ですがあまりいろいろな意見に流されないようにする必要があります。

とはいえ、直接的な要人発言に限らず有識者の発言でも影響を及ぼしかねないので、流れに乗ることが今まで以上に重要になるかも知れません。そういう意味で、今のレンジ相場は仕掛けにくく、とはいえ、はっきりとした方向感が出てくれるまで待つのも時間がかかるかも知れません。

こういうレンジ相場が続くことが予想されるときは、特にアメリカの経済指標に注目して仕掛けたいと思います。今日は日本時間21時30分と23時に米指標があるため、方向感を出すことができるかどうかに注目したいと思います。

その前に日本時間10時30分には中国の消費者物価指数と生産者物価指数の前年比が発表予定ですが、昨日の貿易収支の悪い結果を受けてより注目が集まっているので、いちおうの注意は必要かも知れません。

日中の想定レンジは1ドル103.50円から104.00円ほどと考え、レンジ内で仕掛けるのはできるだけ控えたいと思いますが、103.50円に近くなってきたら押し目買いしても良いかも知れません。テクニカルを見て中期的にはロングだと信じたいところです…

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