為替介入けん制で円高へ

昨日発表された各国PMIは予想より若干悪く、円が幅広く買われる結果となりました。G7でアメリカから為替介入しないよう再度警告されたことも影響し、円高基調となる動きとなりました。このまま円高が進めば、日本は口先介入を行なうことは予想できますが、実際に介入することはないだろうというのが市場の見方になります。

FRBの利上げのタイミングについては要人の発言が続いていますが、6月ないしは7月に利上げする明確な裏付けを持つ経済指標が登場するまではドルの上値は限定的だとの見方も広がっており、動きにくくなってきています。

週末の伊勢志摩サミットを控え仕掛けにくい相場が続いていますが、本日はドイツのGDPが日本時間15時に発表を控えており、ユーロ圏の動きに注目する必要があります。サミットでもメルケル首相はかなりの存在感を示すと思われており、ドイツの経済状況に注目が集まっています。日本時間17時には同じくドイツのZEW景況感指数も控えており、夕方に向けて注意が必要です。

その他、日本時間23時には米新築住宅販売件数とリッチモンド連銀製造業指数も控えており、利上げの思惑がうごめく中どのような結果になるか注目です。併せて要人発言にも注意が必要だと思われます。

日中は日経平均を見据えた動きになると思われますが、昨日の為替で円高に振れたことに嫌気があり寄り付きは下落で始まっています。1ドル109円を下抜ける可能性は低いとは思いますが、日銀は介入しないとの観測から円が買いやすくなっているため注意する必要があります。

日中は積極的に仕掛けてもあまり動かなければおもしろくないため、ポジション整理の意味も含めてロング寄り、15時のドイツGDPまでにはいったん解消して、夜の米指標に備えたいと思います。

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