介入はありえるのか?

BN-MP804_harris_P_20160216111253昨日のドル円はある程度の一定のレンジで推移しました。注目されている為替介入について菅官房長官などが会見で「可能性はある」という姿勢を示しましたが、市場は反応しませんでした。G20とG7が控えているなかで円売り介入はしないだろうという見方が根強く残っているためと思われます。原油価格の上昇でリスクオンの動きは緩まりましたが円売りにはつながりませんでした。

為替の介入で重要なのは下げ幅よりも、その期間内のボラティリティのほうが優先されます。1ドル100円に向かうとしても1年かけてなのか、1週間で到達するのかで変わります。急激な為替変動には対応する必要が出てくるかも知れません。

現在のドル円を見てみると、半月の間に約5%近くレートが動いており、主要通貨としては動きの激しい展開となっていると言えるかも知れません。しかしながら通貨介入は容認できないとする各国の姿勢やG20、G7を控えているなかで動きにくいのは確かです。

このまま円高を試すとなると、次のブレークポイントは105円前後、介入の可能性が高くなるのが103円と言われています。今週はFRB要人の発言も多く、米利上げ時期を織り込んだドル円の動きに注意が必要です。円高を織り込んだ株式指数やアジア経済状況なども円にとっては重しになりそうです。

今は中期的な投機は難しいかも知れません。やはりデイトレで小幅に利食いしていくのが良さそうです。トレンドは変わらず円高方向、目標は107.60円~108.50円ほどで想定したいと思います。

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