円高とドル安の違い

chart2昨日は引き続きポンドが売られました。対ドルで大幅安、実に7年ぶりの安値を更新したようです。対円でも急落、156円台まで下がっています。なかなか下値が終わりそうにない雰囲気なので素直にショートの指値20~30pipsで利食いしていくのが良さそうです。

原油はサウジアラビアが減産しないと発言したことで大幅反落、心理的節目の30ドルこそ割れなかったものの、最近上昇傾向にあっただけにリスク回避ムードが強まりました。これによりエネルギー関連株が売られニューヨーク株式市場のは反落、米債券利回りも低下したことでドル売りと円買いを誘いました。

ここでマイナス金利を導入した日銀の施策について疑問視する声も出てきています。一時は円安になったものの、それ以上に円高になっているじゃないか、というのが大筋の意見ですがドル安が進んでおり世界的にドル以外の通貨が全面的に高くなっているような状況で、円高だけに注視するのはあまりにも危険と感じます。ドル安=円高でもあり、ドル安≠円高であることを忘れないようにしないと行けません。

これ以上の円高に対する介入ですが、今くらいの値動きで緩やかに円高に向かうとするならば介入する可能性は低いような気もします。むしろ介入して円の価値を下げると世界からバッシングされる可能性もあるかも知れません。円が安全資産と言われている以上、世界経済の影響は避けられません。ユーロ不安、ドル安とくれば流動性の高い円が買われるのは当然の結果といえます。

今週末のG20がひとつの節目になるのは間違いなさそうです。