原油高騰!強い米指標でドル高へ

昨日発表された米新築戸建販売件数が予想よりも大幅によく、実に8年ぶりの高水準となったことを受けニューヨーク株式市場は大幅高で取り引きされました。また、米国原油在庫量が予想よりも大幅に減少するとの見方が広まり、原油価格が急騰、1バレル50ドル近くまで上昇しました。また、米連銀の各要人が6月利上げを正当化する発言をしたことも材料視されました。そういった流れで円高基調だったドル円相場はトレンド転換し、1ドル110円を回復するまで動きました。

今日は昨日の強い米指標やニューヨーク株式市場の上昇、円安の影響などから日経平均は反発すると見られていますが、上値は限定的になるだろうと予想されています。サミット開催を控え、積極的な取り引きが控えられることと、東京時間は材料不足による薄商いが見込まれているからです。

本日は引き続きドイツの重要指標であるIFO景況指数が日本時間17時に控えているのと、22時の米住宅価格指数に注目したいと思います。特に米住宅価格指数は昨日の新築戸建販売件数が大幅に良かったことからいつも以上に注目されています。

そしていよいよサミットが開催されます。議題は既に公表されておりますが、為替相場的には日本が経済政策についてどれほど踏み込んだ発言をすることができるか、またそれを聞いたときにアメリカを始め主要諸国がどのように反応するかに注目したいと思います。来週以降のドル円の方向性を決定付ける可能性も十分に考えられます。

来月はイギリスのEU離脱の是非を問う国民投票や、米国利上げの思惑などがあり、ドル円を始め為替相場や株式市場が大きく動く月になるかも知れません。今回のサミットから来月の終わりまで慎重に取り引きする必要がありそうです。

今日のドル円は1ドル110円前後で揉み合ってくれれば、昨日の夜の上昇分が少し戻りそうな気もしますが、ショートは仕掛けず、基本的にロングで仕掛けたいと思います。コンスタントに下抜ける展開となれば夜の米指標まで控えたいと思います。

にほんブログ村 為替ブログ 為替日記へ

.