強烈な戻り

昨日のトランプ旋風から一夜、心配されたニューヨーク市場も一時の売り込みはありましたがトランプ氏が“マジメに”政治家としての道を歩むこと、過激な暴言がなく、大統領としての手腕に期待する(しかない)ことなどが要因で下げすぎた市場を取り戻す動きになりました。

日経平均先物も昨日の時点で17,000円を回復しており、今日の開始もあっさり+900円超で昨日の下げを取り戻しています。

インフラ整備や雇用者数の安定に向けて正しい政策が行なわれればドル高となるのは事前から言われていたことですが、たった1日で値が戻るとはほとんどの人が想定していなかったんではないでしょうか。

ドル円相場も蓋を開けてみればクリントン氏優勢と伝えられた水準以上に円安が進み、中身が不定な状態で推移しています。市場心理では依然として弱含みなため、今後トランプ陣営が固まっていくなかで右往左往することになりそうです。

直近の動向としてはやはりFOMCメンバーなどの要人発言が待たれます。トランプ氏自体は利上げに賛成の姿勢ですが、経済情勢が敏感になっているなかでイエレン議長の判断がより重要なものになりそうです。

トランプ大統領が決定後の12月利上げの織り込み度は変わらず80%を超えており、ニューヨーク市場が持ち直したことなどによる経済的影響も含めて評価されていると思います。ただ、何を信じて良いのかわからない状況なので安易に円安に賭けることもできず、ただ流れを見過ごすだけの相場が続きそうです。

ひとまずはレンジに戻るか、緩やかなトレンドが出るまで静観したいと思います。昨日は結局押し目買いする水準まで下がらず、ロングポジションを持ちそびれたので次の仕掛けのタイミングをよく考えたいと思います。

今日の想定レンジは1ドル104.80円から106.00円と少し広めで、105円くらいで下支えされる動きを考えたいと思います。

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