先週金曜日に発表された米雇用統計では、雇用者数も失業率も事前予想より悪い結果となりましたが、いずれも想定の範囲内と見られ為替相場のドル売りは少し限定的な動きとなりました。
結果を受けて瞬間的に売りが入り、一気に下げたあと利上げ観測が一定だったこともあり元の位置まで戻す…という展開が今回もありましたが、そのあとはズルズルと円高になり途中で1ドル103.45円まで戻す場面もありましたが結果的にドル円で約1円下げて終わりました。
今日は窓開けで1ドル103.30円ほどから開始しましたが、103円前後でもみ合う状況が続いています。東京市場が休場なので、日中は雇用統計の結果を受けたポジション調整がメインの動きになりそうです。米国も祝日ですが市場は開くため流動性に注意が必要です。
雇用統計後の利上げ観測については、11月利上げがほぼなくなり12月利上げは可能性を上げる結果となりました。事前予想より悪かったとは言え15万人は超えていること、失業率が上がったのは雇用が増えたから、という意見が多いようです。
11月利上げが完全になくなったとする根拠の一つに、FRBは11月に発表される米GDPの数値を確認したい、ということがあるようです。今週は9月20、21日のFOMC議事録が公開されますが、内容によっては思惑が右往左往し相場が急変する可能性もあるため、今は様子見が続くかも知れません。
また、週末にはイエレン議長の発言が予定されており、今後の利上げ姿勢に対しどのような発言があるか注目です。こちらも同じく内容によっては大きく動くため、今週はFOMC議事録とイエレン議長の発言待ちの相場になりそうです。
今日は目立った経済指標がなく、日本と米国が休日なので流動性の低い相場に注意する必要がありますが、前述のとおり再び材料待ちな相場になると思うので、雇用統計の結果を受けたテクニカルな動きが続きそうです。
結局レンジを超えることはできなかったので、広く見れば101円から104円までのボックス相場が続くことになりそうです。今日は103円前後のもみ合いの相場ですが、様子見からドル買いが積極的にされることはなさそうなので、103.45円を超えることは難しいかも知れません。とはいえ、下は下で押し目買いが入りそうなので102.80円くらいが支えそうです。
1ドル102.80円から103.45円のレンジで想定し、動きにくそうなので中期的な保有も睨んでロングよりにしたいと思います。コンスタントに102.80円を割ってきたら、もう一段下のレンジを想定する必要がありそうです。
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