円高基調が続く

昨日発表された米指標で失業保険申請件数とフィラデルフィア連銀景況指数は決して悪くなかったものの、勢いを戻すほどの動きにはなりませんでした。1ドル100円前後で右往左往しており、その後の要人発言で99円台に戻る場面があるなど、今週の円高基調の流れが変わることはありませんでした。

サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は、個人的には利上げは急がないものの、FRBが9月に利上げする可能性はあるとし、少なくとも今後政策を変えないということは今の経済見通しと合致しないと発言し、若干ドルが買い戻されました。

今日は目立った経済指標がないため、テクニカルな動きになると思われますが、通常であれば下値付近を推移している状態では一定の戻りが発生するためロングで問題ないですが、今回はよく相場を見極める必要がありそうです。

来週には米GDP、翌週にはISMや雇用統計を控えており早くも材料視される動きもあります。9月利上げを正当化できるほどの好材料となれば大きく動きますが、低迷する米経済指標が続けばさらなるドル売りが続くかも知れません。

コンスタントに1ドル100円割れを起こすと、下値の確認でするすると円高に流れる可能性も高いです。特に急激な動きでない場合、日銀も介入できないし追加緩和政策全体の見直しが行なわれてこれ以上の追加緩和がない、もしくは緩和縮小の流れになると下支え要因がなくなります。

日銀ETFの下支えも限界があり、円高懸念や米経済の不透明さが広まれば日経平均も大きく下がりそうです。日経平均はここのところ安定しているように見えますが、9月の日銀金融政策の結果待ちとの見方もあります。

今日のドル円は直近高値の1ドル100.46円を越えられるかどうかがポイントになりそうです。日経平均は昨日の反動から高値で始まっていますが、欧米時間までにドル円が100円台をキープできれば、そこから一段下がってまた戻るといった流れになるかも知れません。

昨日の結果を踏まえて欧米時間にドル売りが継続されればドル円は99円台に突入してそのまま今週は終わってしまう可能性もありそうです。だからといってショートを持ちにくい相場であり、今日は非常に難しい判断になりそうです。動きも乏しいためスキャルもやりにくいですが、数pipsを狙って小幅に勝負する以外は様子見のほうが良いかも知れません。

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