昨日の東京時間は予想外に円高にふれ、1ドル109.40円付近まで動きました。短期の大口が入ったとの見方もされ、予想以上に動いた印象です。その後、欧州時間になると戻し始め、米指標の発表時には110円台に再び戻りました。米指標の耐久財受注が予想よりも大幅に上回り、新規失業保険申請件数も良い結果となったことでドル買いにつながりましたが、コア受注が予想外のマイナスで米国債利回りが低下、円買いにつながりすぐに反転する動きとなりました。
サミットの影響は今日閉幕してからの各国の動向によるものと思われます。日本は消費税増税延期のキッカケにすると言われており、引き続き各要人の発言に注目です。
本日は日本時間21時30分に米GDP改定値と、23時にミシガン大消費者信頼感指数という重要指標が控えています。また、ハーバード大にてFRBイエレン議長の講演も控えており、地区連銀総裁らから6月利上げを示唆する発言が相次いでいるだけに注目度が高くなっています。来週には6月利上げの有無を決定付けるであろう米雇用統計も控える中、どのような発言があるのか注目です。
ドル円の方向感はどちらにもありえる状況になってきています。識者の見解も二分しており、円安にも円高にもありえる相場となっています。テクニカル的には円安方向のほうがしっくりきそうですが、材料次第では大きく動くことも考えられます。110円という節目の水準で米利上げタイミングの思惑によって左右されるので、中期的なポジション取りは難しいと思います。
イエレン議長から前回よりも“タカ派”の発言があると希望し、ロングで勝負したいと思います。仕掛けるのは米指標のGDPとミシガン大の数値を見てからですね…。
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