強いアメリカを示せるか

昨日はBOEカーニー総裁の発言によりポンドが大幅に下落しました。8月までに全てを把握するとしつつ、不安定な状態はしばらく続くだろうという見方を示し、追加緩和、利下げを行なうことを示唆しました。

世界的に動きがあるなかで、渦中のイギリスが利下げなどの追加緩和を行なうとなると売り込まれるのは当然の結果と言えます。過去にもカーニー氏の発言後にポンドが大幅下落する事例は何度かあったので、今回もかという感じです。(ドラギ総裁に似ている?)

対してセントルイス連銀総裁のブラード氏はイギリスのEU離脱決定に対する米国への経済的な影響について、過去の統計からほぼないだろうという姿勢を示しました。そのうえで利上げは一度はするべきだとの主張を続けています。ただし、影響はほぼゼロとしつつ、不透明な状態に変わりはないとも付け加えています。

イギリスEU離脱決定に対する懸念が徐々に後退しつつあり、新興国通貨の下値を支えている状態です。この先しばらく不透明な状況は続くとされていますが、一旦は過度な反応が落ち着いたと見て良さそうです。

次の材料はやはり米雇用統計を含んだFOMCで、米利上げに対する姿勢がどうなっているのか注目です。前回の弱い雇用統計が一時的なものであるとし、イギリスのEU離脱決定に対する世界的な経済不安を押し退け、強い米経済が続いていると主張されれば・・・方向は変わりそうです。

本日は中国やユーロ圏のPMIと、日本時間23時に予定されている米ISM製造業景況指数に注目したいと思います。

ドル円の方向性は依然として1ドル103円前後でふらつくと考え、仕掛けるなら小幅に利確したいと思います。週末のポジション取りですが、持ち越す必要は無く、無理に攻めるよりか来週の資金繰りのプランを考えたほうが良さそうです。

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