追加緩和期待で円安へ

昨日のドル円はおもしろいように円安に動きました。お昼ごろに安倍首相が経済政策について発言したことで、追加緩和期待が広まり大幅に円安になりました。先週の雇用統計時の上値をあっさりと超え、1ドル102円後半まで伸びる結果となりました。

また、FRB前議長であるバーナンキ氏が来日し、日銀黒田総裁と会談したことも材料視されました。バーナンキ氏は政府が発行する国債を中銀が引き受け、それを財源として商品券や給付金で国民に直接お金を配るヘリコプターマネー、いわゆるヘリマネの提唱者として有名です。

今日、バーナンキ氏は安倍首相と会談を予定しており、追加の金融緩和の必要性やヘリマネについて説得するのではないかとの見方もあります。

参院選で圧勝し、引き続きアベノミクスを進めて行くとしたことで市場では一定の安心感があったかも知れません。日経平均は大幅に上昇、追加緩和期待や円安基調になった心理からリスク選好ムードとなりました。

本日もその流れが続くかどうか注目です。昨日ほどの上昇は見せないかも知れませんが、要人の発言により右往左往する可能性もあります。昨日のニューヨーク時間で上げすぎた値が叩かれる可能性もありましたが、結果的に下支えが強く上昇基調に終わりました。

今日は昨日の調整で下げから入るのか、このまま上昇で勝負するか非常に迷うところです。想定は1ドル102.50円から103.20円ほどとし、103円の壁を越えられるかどうか見てみたいと思います。ひとまずは下げるまでロングで勝負してみることにします。

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