不穏な動き

ドル円はなんとか1ドル106円台を回復してくれました。昨日はひとつのポイントとして設定していた105.30円を割る展開もあり、105円まで下げるかと思いましたが下支えが強く跳ね返りました。円安のポイントで設定していた105.80円を超え、ニューヨーク時間には106円台に突入して揉みあう展開となりました。

ソフトバンクの英ARM買収のニュースがニューヨーク株式市場を押し上げ、最高値を更新する結果となりました。トルコクーデターの早期収束も安定材料と見られました。依然としてトルコリラは不安定ですが、政局不安や公務員・警察官の大幅なリストラによる治安悪化などがあるので当然とも言えます。

ソフトバンクはここ数ヶ月、企業の売却などで資金を調達しており次の仕掛けが注目されていましたが、まさか半導体設計大手の英ARMを買収するとは予想していた人は少ないと思います。ARMはCPUの製造こそ行なっていませんが、設計をライセンスすることで利益を上げています。昨今のスマホに搭載されているCPUはほぼ全てARM設計と言っても過言ではありません。

一部ではスプリント買収のときと同じような結果になるとも言われていますが、事前に資金を調達しておいてイギリスEU離脱決定を受けてポンドが対円でも対ドルでも大幅安になっている今買収を仕掛けるのは、なんともできすぎたタイミングだと思います。

経済的なビッグニュースは他の市場も巻き込んで動くことが多いです。昨日休場だった日経平均も上昇で開始しており、週末のトルコクーデターの影響が昨日のうちに収束していたと思われます。

ここにきてドル円は少し方向を失うかもしれません。順調に円安に戻ってきていますが、これ以上の動きには通常ならばなにか材料が必要になります。日銀の政策金融会合を控え、追加緩和期待が依然としてあるなかで下支えはありますが、ではどこまで上を攻めれるのか探っているような状況です。

次の目処は108円前後くらいがありえますが、今から2円動くとなるとテクニカルだけでは難しいかも知れません。まぁ最近の相場を見ていると気付けば107円突破、あっという間に108円到達という動きもありえなくもないですが…。

下支えがあるという意味で、やはりロング基本でいきたいと思います。1ドル106.00円まで来たらロング、割ってきたら損切りせず保持して小幅にナンピンでしょうか…。とはいえ、105.50円を割ってくるとズバッと損切りしたく思います。

関係ないですがポケモンGOの日本配信はいつになるんでしょうか・・・

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