イランへの制裁解除

今週も窓開けで始まりました。しかも日経平均は17,000円割れで推移しています。

本日は重要な経済指標はないものの、午後の日本の経済指標に注目です。また、日銀黒田総裁が参院予算委に出席する予定で、発言に注意が必要です。

アメリカ・EUなどがイランへの制裁を解除することを発表しました。これにより石油・ガス輸出が解禁されることになります。温暖化ガス排出量の削減を推し進める中国にとってイランの世界最大天然ガス埋蔵量が解禁されることは需要に見合った供給となるかも知れません。その一方でイランは石油埋蔵量も膨大で、こちらも供給が続いていけば更なる原油安、もしくは原油安の長期化につながる恐れもあります。また、イランが今後資金を手に入れることで中東の不安定なパワーバランスが崩れる可能性もあります。

一概に長期的な原油安が世界経済に及ぼす影響は決して悪いものだけではありませんが、短期で見ればNYダウなど原油の動きに連動していることも事実です。

イランの制裁解除がマーケットにどう影響を及ぼすのか注視する必要がありそうです。