トルコクーデターの影響

日本時間で16日午前4時半頃(現地時間15日午後10時半頃)に発生したトルコでのクーデターにて、ニューヨーク市場が開いていたことから一気に円高が進行、全面円高となりました。

政治的不安からリスク回避の動きが働き、円買い、ドル買いが強くなりました。円買いの動きは強く、リスク選好ムードで緩やかに円安に向かっていたドル円相場は一時1ドル104.80円を割るまで買い込まれる結果となりました。

その後、予想以上に早くクーデターが鎮圧されたとの報道があり、週明けである今日はかなり窓開けて開始、一時1ドル105.80円を超えるまで円安が進むなど、動きの激しいスタートとなりました。

予想より早くクーデターが鎮圧されたこと、また「クーデター失敗」とされていますが、それでも政治的不安は強くトルコリラなどは対円で戻っていません。今後しばらく低迷することが予想されています。

フランスでのテロなどもあり、世界的なテロの脅威が拭い去れず経済にも影響を与える結果となっています。不安材料が多ければそれだけ政治的不安も膨らみ、比較的安全資産に退避させる動きが再燃する可能性もあります。

本日は東京市場は休場となるので日中の動きは少なくなるかも知れませんが、週末のテロやクーデターによる政治的不安の影響がどの程度相場に現れるか注意する必要があります。

夜にかけても動きを変えるほどの経済指標発表の予定はないので、テクニカルな動きと欧米株式市場の反応を見たいと思います。アメリカ大統領選でトランプ氏が勢いを増しているなか、好調なニューヨーク市場に影響があるのかどうかも見てみたいと思います。

かなり窓開けで始まったことから、105円の壁を試す懸念も意識したいと思います。その上で、なかなか105.30円を割らなければロングを仕掛けたいと思います。想定レンジは1ドル105.30円から105.80円とし、レンジもしくは上昇トレンドと判断したらロングポジションは損切りラインを105.00円に設定し、持ち越したいと思います。

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