FOMCタカ派!6月利上げの可能性を残す

今回のFOMC議事録は「経済指標が良ければ6月にも利上げする可能性が高い」というタカ派的な内容だったことがわかりました。米ドルは対円で上昇、節目の1ドル110円を超えて推移しました。FRBが市場の予想よりも早いペースで追加利上げを行なうとの観測が広まり、広くドルが買われる結果となりました。

「経済指標次第」としてことで、今後の米指標はより注目されることになり、発表ごとに大きく乱高下する可能性もあります。前日の各要人の発言はタカ派的な意見が多かったため、FOMC議事録で裏付けられたかっこうになります。6月利上げの可能性を残したことにより、米株式は敏感に反応し売りが優勢となりました。

FOMC議事録に揺れたドル円ですが、いっぽうでポンドもかなり動きました。EU離脱の是非を問う国民投票の世論調査で“残留派”の支持が増えてきていることが材料視され、節目の160円台を回復、昨日だけで実に3円も円安となりました。

そして本日は重要指標としてECB理事会議事要旨があります。ユーロの動きにも注目する必要があり、強い米経済を示そうとするなかでどのような内容か注目する必要があります。

また、さっそく米新規失業保険申請件数や、フィラデルフィア連銀製造業景況指数や4月景気先行指数などの注目の米指標が立て続けに発表されます。G7を控え動きにくい相場とはいえ、タカ派の姿勢を見せ「経済指標時代」とした直後の経済指標には十分注意する必要があります。

東京時間は日経がどのように反応するか注視する必要がありますが、非常に小幅であればショート狙いもありだと思います。ただ、欧州市場が動き出す前、遅くとも夕方までにはポジションは解放したほうが良いかも知れません。ドル円は1ドル110円を維持したまま推移できるかどうかに注目したいと思います。南アフリカランドは政局不安から下落が続いていますが、余裕があれば買いを入れて行きたいと思います。

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