今週のドル円は少し揉み合いが続きそうです。少し円高トレンドにはなりますが、底堅さをどこまで保持できるかがポイントになりそうです。

材料はほぼ出揃い、米利上げ時期が年内１回あるかないかといったところで市場が織り込んでいます。年内利上げ無しの確度があがってくれば、ドルが売られやすい相場が続きそうです。日銀の追加緩和期待が後退、または追加緩和しても円安にはなりにくい相場という思惑がどれほど働いて底堅さを維持できるか注目する必要があります。

今日は１４時３０分より日銀黒田総裁の発言が予定されています。前回の決定会合から数日しかたっていませんが、発言には注意する必要があります。

新興国通貨は少し追い風が吹きつつあります。原油の減算合意に向けて動いており、原油価格もある程度安定してきていることから、資源国通貨が買いやすくなっています。ポンドはまだまだ対円で下落しそうです。

日本時間では未明になりますが、アメリカでは次期大統領候補の第１回テレビ討論会が行なわれます。トランプ氏優勢となれば、市場は反応することになるかも知れません。トランプ氏が大統領になることはまだ市場は織り込んでいないため、米国株安、ドル安を引き起こす原因となる可能性があります。

今日の日中は様子見して、黒田総裁の会見後、または２３時の米新築住宅販売件数の結果を見てから仕掛けたいと思います。基本的には円高トレンドのため、ショートよりにしたいところですが、心理的にはロングのほうがやりやすいため場合によっては積極的に逆張りも狙っていきたいと思います。

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