この時期は上値が重たい

ドル円は上値の重い展開が続いています。一通り材料が出揃ったことと、週末に米雇用統計を控えているなかで動きにくいことが原因と思われます。上値が重いときに注意することはさらなる下値の更新です。

原油安不安が再燃し、アメリカGDPがやや不調な結果になるなかで、今回の雇用統計も安定した結果が得られなければ世界的不安が再び広まるかも知れません。そうなるとドル売り、円買いの流れが確立してきそうです。

ある意味、ドル円相場は安定しており円高基調ではあるものの想定外の値幅で動くことは少なくなってきました。このまま円高基調が続くとなると緩やかに1ドル100円に近くなり、経済指標が“きっかけ”になって100円割れも有り得る状況です。

イギリスを含むEU関連の不安要素や米経済が重しとなれば円の安全通貨であるという需要は今後も続きそうです。

本日、日本時間の20時にはイギリスの中銀政策金融委員会の議事要旨公表と、インフレレポートが予定されていますが、利下げされるとの見方が強まっており注意が必要です。0.5%が0.25%に25ポイント引き下げられるとの事前予想が想定どおりとなるのかサプライズな結果となるのか注目したいと思います。

その後、21時30分には米新規失業保険申請件数が控えていますが、こちらは前回の結果とほぼ同じと予想されています。明日の米雇用統計を控え、想定内の失業率となるかどうかがポイントです。

どちらも結果次第では大きく動く可能性があります。とくにポンド周りは注意が必要です。今日のドル円は1ドル101.40円から101.50円を上抜けるかどうかに注目したいと思います。日経平均などに影響されると思いますが、直近の上値は101.50円ほどであり、このラインで叩かれて101円前後に戻りそうな感じでもあります。下値の目処は100.80円で、ここを下抜けるといよいよ100円前後が視野に入りそうです。

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