強い雇用統計で9月利上げが視野に

先週金曜日に発表された米雇用統計は前月比で+28万7000人となり、5月の+3万8000人(発表時の数値-下方修正され実際にはわずか1万1000人)から大きく増加しました。失業率もほぼ想定どおりで、賃金の伸び悩みはありますがそれでも着実に延びてきており、全体的に良い結果になったと思います。

良い結果となって一番安心しているのはFRBかも知れません。前回の雇用統計が一時的なノイズであったこと、中期的に雇用増が続いており緩やかとはいえ賃金も伸びていることなどから、世界経済不安とはいえリーマンショック後の米金融危機から確実に改善していっていることがわかります。

とはいえ、今回の結果だけで7月利上げが行なわれる可能性はほぼないと考えられています。ただし、好調な米経済を象徴するような指標が続けばイギリスのEU離脱問題がすでに市場に織り込まれていることを考えると9月利上げの可能性は残したと考えている投資家もいるようです。

ドル円はおもしろい動きとなりました。大方の予想通り、非常に良い結果となったにも関わらず上値が重く、一時1ドル101円台を突破しましたがその後すぐに反落、なんと100円を割り99円台になる場面もありました。円がかなり買い込まれていたこと、円高基調が続いていたことなどが考えられるかも知れません。

個人的な予想では上値が重いので利確後ショートを持ち直したほうが良いと考えていましたが、雇用統計の良い結果を見て躊躇してしまいました。結果的には利確後にショートを持ったほうが正解となりました。

本日は雇用統計後の株式市場の動きに連動した相場に注意したいと思います。ニューヨークダウも高値を更新しており、日経平均も一時はつられると思いますが、円高基調が抜けていないこと、介入しにくい状況であること、また選挙後などの政治的観点からどう動くのか注目したいと思います。

今日は少しショートよりで、狭いレンジで動くと予想し、抜けたところで仕掛けたいと思います。想定レンジは1ドル100.50円から100.80円ほどで考えたいと思います。

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