神経質な相場がしばらく続きそう

イギリスのEU離脱の是非を問う国民投票の結果が僅差で「離脱」となったため、先週末の世界金融市場は非常に荒れる結果となりました。ポンドは対円で実に約27円も動き、開票前日の「残留優勢」の観測からジワリ上昇していた相場にサプライズとなりました。

不透明な状態に陥ったため、世界の金融機関が基準通貨であるドルの確保を行い、深刻なドル不足を招いていると言われています。安全通貨であるとされる円も買われ、急激な円高が起こりました。一方、ポンドのほかにユーロも不安定要素として取り扱われユーロ安を引き起こす結果となりました。

今日から方向感がどうでるのか、まさに不透明な状態が続いていると思います。国民投票の結果に対する相場の動きこそ一段落したものの、アメリカ・EU諸国の今後の政策や日銀の対応などの要人の発言により動く可能性があります。

今日こそ重要指標はないものの、特にアメリカに関しては早期利上げ観測が後退しているなかで、強いアメリカ経済を示し今後の利上げのスケジュールに今回のイギリスEU離脱の件がどのように影響するのか見極める必要がありそうです。

スコットランドが二回目の独立運動を行なう可能性が高まったり、EU諸国も不安定な状態となる中でユーロをはじめドル円相場にももちろん影響は続きそうです。

ドル円は日本時間で金曜の夜から横ばいが続いており、様子を見ているような状態が続いています。こういうときは無理に仕掛けず、方向感が少し出てから流れにのるほうが良さそうです。下支えの材料が出てくればロングで仕込んでも良さそうですが、一時1ドル99円まで下がったことを考えると難しいといえます。100円は強力な心理的節目となるのである程度下支えはありそうですが、介入警戒などの明確なストッパーがないと簡単に突破されてしまいそうです。

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