いよいよ本日は米雇用統計が発表されます。FRBの年内利上げに関する強気な姿勢が維持できる結果になるかどうか注目です。
昨日発表されたISM製造業景気指数は実に半年振りに基準ラインである50を割り込む結果となり、市場に大きな失望が広がりました。ここ最近の勢いと同じく良い結果を期待していただけに、失望度合いも強くなりました。
ドル円は1ドル104円に近かったところから一気に103.20円付近まで下げ、一時は103円割れも有り得そうな展開となりました。その後は103円前半で揉み合い、ニューヨーク株式市場も今日の雇用統計を控えた様子見ムードにうつりました。
前回のADPの結果はほぼ市場の予想通りの結果で、ISMがかなり悪い結果になったことから、今日の雇用統計も予想より大幅に良い結果が出ることはないのでは、と考えています。先月の雇用統計の結果は予想よりもかなりよく、+25.5万人という強い数字、失業率は予想よりも悪い結果とはいえ、4.9%と失望するほどではない結果となっていました。
今回の雇用統計の事前予想は+18.0万人で、失業率が4.8%となっていますが、個人的な予想としては若干割るのではないかと考えます。16万人から17万人ほどで、失業率も前回と同じく4.9%、さらに先月の結果が若干下方修正されるのではないかとも思います。
ただ、失望を誘うほどの結果にはならないと考えいて、瞬間でドル円は下げますがその後戻って雇用統計発表前と同水準、もっと言えば雇用統計発表時に瞬間的に円高になるものの、今日の取引終了時間には円安になっているんではないかと思っています。
予想より悪かったことで瞬間的にドル売りが入るものの、失望するほどの結果ではないこと、年内利上げまでにまだチャンスがあること、他指標や賃金などが堅調に伸びていることなどからドルが買い戻される展開を考えます。
とはいえ、実際には強い雇用統計の結果が出て105円目指す展開になって欲しい気持ちもあります…。ほぼ事前予想通りだったADP、弱いISMを受けて、今日の雇用統計は単純にロングしとけば良いというものではなくなりました。
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