昨日の米指標は新規失業保険申請件数は予想より多くなりましたが、それほど為替に影響はありませんでした。ISM非製造業総合指数も予想より大きな値となりましたが、雇用指数が50を2年ぶりに割った結果となり懸念が広がりました。
一方でユーロが大幅高となりました。ECBが10日に予定している理事会でユーロ安のための追加緩和の不透明感が増しているための買い戻しとの指摘もあります。ECBの大規模な追加緩和期待は減衰しており、ドル売りユーロ買いを誘ったとされています。
本日の重大指標である米雇用統計の発表待ちの市場の中で、積極的な取引は控えられて3営業日連続続伸の日経平均も上値は限定的になるかも知れません。おそらくは為替相場もほぼ今くらいのレンジで夜まで続く可能性があります。
振り返れば今週は乱高下はあったものの上値と下値が限定的になり広いレンジ内で推移した、以前と比べれば落ち着いた相場となりました。イギリスユーロ不安、来週はECBの理事会と材料が続きますが週末のポジション取りを含めて本日の米雇用統計はしっかり対応する必要がありそうです。